ムクの思い出

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/eisei/d_suteki/su00.html

93年の10月ある日の夜のこと。
いつものように過ぎていた。14歳になった柴犬、ムク。人の部屋を覗いては自分のスペースへと戻っていく。それを繰り返していた。その日は、虫の居所が悪くて全く相手にしなかった。
ところが11時を過ぎた頃、突然苦しみだした。心臓の持病を持っていた。今までも、何回か苦しんでいたことはあった。まただ。すぐに治って甘えてくる。そう思っていた。
でも、ちがった。ムクは自分に何が起こっているのか理解できていないようだった。そのまま、静かになっていった。家族全員に見送られていった。

幸せな犬だったと思う。

今の百花。この犬も幸せになってほしい。それ以上に沢山のしあわせをもらいながら。