マリと子犬の物語
久しぶりに映画を観てきました。
昨年の8月12日以来、実に4ヵ月半ぶり。
ポイントがたまっていたので、今回は無料で見ることができました。さらに、ポップコーン1個とソフトドリンク1個も無料でゲット。
大変安くあげている正月だなとおもっております。
さて、今回見たマリと子犬の物語。山古志村の地震で取り残されたわんこの実話をもとに作られています。記憶として残っている部分と映画のストーリーといろいろと交錯させながらみることになります。
ストーリーは、正直だれもが予想できる展開でそのまま特別などんでん返しもなくおわります。実際に被災された方がいらっしゃることを考えれば、下手なストーリーは作れないことでしょう。
田舎の、普通の人々に、ちょっとだけスポットライトがあたっただけ。
そういう展開だし、そんなおはなしのはず。
のっけから入り込めませんでした。なんともいえない違和感がいっぱい。たしかに、マリ役をつとめた柴犬の「いち」はかわいかった。彩役をつとめた佐々木麻緒ちゃんの演技は自然で、たいへんすばらしかった。
昔から「泣く子と動物には勝てない」と言われるくらい、映画で上手になく子役とかわいらしい動物がいれば最強の作品になるといわれているとか。確かに、この映画にその二つはありました。
しかし、父親役の船越英一郎。映画の中では「船越英一郎」以外のだれにも見えないし、祖父役の宇津井健は赤いシリーズの父親にしか見えません。高嶋政信はホテルシリーズのホテルマンに見えてきます。
そして、意味のない出演の蛭子能収や小林麻央。
普通の人々を演じなければならないはずなのに、「こいつら、過去に何を隠しているんだろう」なんてことを勘ぐってしまいかねないキャスティングばかりでした。
脚本にも一工夫がほしいところでした。
ということで、この映画の評価
★☆☆☆☆
星ひとつ。
ぼくが、完全にさめた視線で映画を見ていたのに、横に座った妻は大泣きしていました。
わんこのかわいさと真実の重さに監督が負けていました。