今日のラーメン
車で10分ほどのところ。
自家製麺のラーメン屋がある。
自宅近辺にしては珍しく、深夜2時くらいまで営業をしている。
自家製麺だけのことはあって、麺がおいしいラーメン屋だ。
「全部入り」
にすると、どんぶりにあふれんばかりに具がのっている。その具もなかなかおいしい。
結構お気に入りのラーメン屋だ。
その割に、ここ1年ほど行っていなかった。
今日、久しぶりに行ってみた。
外で並んでいると、見たことのないお姉さんが人数の確認をしてきた。
そして店内に入ると、店員さんはみんな見たことのない人だった。
いつもは夜中に行っているから、昼間の店員さんは違う人なのかなと思った。
厨房が見えるところに座った嫁が気づいた。
それまで、厨房にあった製麺機がない。
それまで、そのお店は閉店間際の深夜に行っても、外で待たされるくらいはやっている店だった。
あれれ?
ひょっとして、経営者が変わった?
不安を抱きながら、ラーメンが出てくるのを待った。
出てきたラーメンを見て、すべてを悟った。
麺はこだわりもなくどこかから購入した普通の麺だった。
スープは、かろうじて前のレシピを残しているのだろうが、全く別物になっていた。
具も、ボリュームがなく味もいまいちになっていた。
もう来る必要のない店になっていた。
あれだけはやっていた店なのになぜなのだろう。
看板は前と変わっていない。ということは、看板ごと譲ったのだろうか。
おいしいと思っていても、長く続くラーメン屋って思った以上に少ないものなのか。
こうやって、またおいしいラーメン屋を探す旅がはじまるのだった。